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小さな町の小さな工務店 社長ブログ by こざさ建設

小さな町で小さな工務店を経営する2代目社長の家づくりへの想いをお伝えします。

昔の棟梁

2009/12/08 Tue [Edit]

法隆寺は横綱、日光東照宮は芸者。
一度は行ってみたい日光東照宮。あのきらびやかな建物を見てみたい私にとって、日光東照宮を「芸者」などとは…
古本屋で手にした「木に学べ」の著者西岡常一さんの本に書いてあった一説です。
西岡さんは法隆寺、薬師寺の棟梁です。
私は名前を聞いた事ある程度しか知りませんでしたが、本を読んでいくうちに上記した法隆寺は横綱、日光東照宮は芸者の意味がわかって来ました。

法隆寺は1300年前の飛鳥時代に建造された建物です。建築様式は朝鮮から伝わったものを、雨の多い日本様式に造り替えたそうです。(屋根の庇がこんなに長いのは、朝鮮、中国にはないそうです。)
ですから、構造的にも屋根の重量を分担させる工夫がされています。
しかし、鎌倉時代の改修工事の時は、その技術が伝承されてなく加重を支えるのに“つっかい棒”で支えていたそうです。
建築当時から1000年以上もたせるための工夫がしてあったそうです。
まず木材から、1000年以上たった木は1000年以上もつ知識があり、そのなかでも桧しか1000年もたない事を知っていた(桧は1300年、杉は1000年、松はそれ以下しか持たない)飛鳥時代の棟梁とは…
600年前室町時代に建てられた建造物は650年しかもたなかったそうです。
現在の日本には木曽の樹齢450年の木が最高なので、1000年もつ建築物はつくれない。
次に道具、ヤリガンナという先のとがった道具で柱を削ると見た目、触感が違い、雨が当たっても水が切れる。
斧は生きた木を伐る道具です。斧の側面に3本線、反対側に4本線が入っています。
3本線はミキと言いお神酒を指し、4本線はヨキと言い5穀(地、水、火、風)を表します。
(地:地面、水:水、火:太陽、風:空気を表す)
ノコギリについては、西洋ノコギリと日本のノコギリの違いを説明していました。
西洋ノコギリは押すし、日本では引く。(押すと言うのは細かい仕事ができなく引くほうが細かい仕事には向いているそうです。」
そして鉄。道具を作る鉄、釘に使う鉄についても違いがあります。
現在の溶鉱炉で作る鉄は高温短時間で鉄の質が悪く、“たたら製鉄”のように砂鉄をじっくり松炭で燃やしてつくる鉄の方が質が良いそうです。再生して又使えるそうです。

西岡棟梁は宮大工と呼ばれています。宮大工は民家を建ててはいけません。ですから仕事の無いときは農業をされていたそうです。(若い頃の農業体験があり木を見る前に土、空気、太陽を知ることができたそうです。)
しかし民間の家を建てる“儲かる”仕事はせず、半農で暮らす事は難しい。
私の友人も宮大工をしていたが、今は工務店の大工をしているのも頷けます。

現在の日本の家の寿命は平均26年くらいで建替えされます。
建築基準法通りにつくっての事なので、仕方ないかと思いますが、せめて自分が建てる家はそうではないように心がけたい。
西岡さんはこういう言葉で締めています。
「本質を知らずに、形だけを追い求めるのを文化だと、勘違いしているひとが仰山おります。自然というものをきちんと考えなくてはいけません。土ばかりでなし、水も、空気も、太陽も必要です。こうゆうことをふまえておかんと、魂の入ってないものしかつくれませんわな。形だけまねしておっては、自分のものというのはできません。」

私も地元工務店として、「鳥取県に合う家」を会社の方針としています。まずは鳥取県の気候風土を才再確認する為に床下、屋根裏等の温湿度測定を始めています。
今度は、日南町の「鳥取県産の杉、桧の植林を見学に行ってみようと思います。
来年は奈良の「法隆寺」をじっくり見学してきます。
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